ISO9001を取得について



私たち“金属塗装の永和”が、ISO9001(品質マネジメントシステム)認証取得への取り組みをスタートさせたのは、平成24年8月のことでした。
それから1年6カ月後、ISO9001:2008の認証を取得することができました。

ニーズにお応えするための不断の仕組み

ISO9001は、「品質マネジメントシステム」と呼ばれていることから、「高品質な製品を製造するための管理システム」というイメージをもたれている方もいらっしゃるのではないかとおもいます。
ただ単に「品質管理」ととらえられているケースも、決してめずらしくはありません。

私たちも、最初はそんな感覚にとらわれていました。

ですが、ISO9001について学びを深めるにつれ、その本質が、

お客様のニーズにお応えするための不断の仕組みづくり


にあることがわかってきました。

そして私たちは、次のことに気がついたのでした。

塗装業の本質は、“加工業”であるという云い方がよくなされます。
お客様からお預かりした製品を、塗料メーカーから提供される塗料を使って表面を
加工しているにすぎないという、いささか卑下したような意味合いでしょう。

もちろんそういう見方もできるのですが、長い間、私たちにはある違和感がつきまとっていました。

(はたして、ほんとうにそれだけだろうか?)

一方、良質な「塗膜」という製品を製造しているのが塗装業である、という考え方があります。

たしかにその通りなのですが、考えれば、塗装会社である以上、良質な塗膜を製造するのは
企業として当然のこと。
わざわざ声を大にして言うべきことではないように思うのです。

では、私たち金属塗装業の責務はどこにあるのでしょう。

私たちには、塗膜という製品を創り出すための「塗装工程」というプロセスがあります。

このプロセスを叶う限り可視化することで、属人化を排し、社内にも、そしてお客様にも
どのような価値を生み出しているのかを明確にお伝えすること。
その結果、各プロセスでつくり出される価値への理解を深めて戴くこと。

(私たちは、このプロセスそのものを販売しているのではないだろうか・・・・)

そんな想いに行き着いたのです。

私たちのこの考え方は、

「よい製品、よいサービスを提供し、お客様に喜んで戴くためにこそ、製品とサービスが提供される までのプロセスを、よりよいものにしていこう」

というISO9001の基本ポリシーといつしか通底していたのかもしれません。

このことに気がついてからは、自然の成り行きと言ってもいいくらい何の違和感もなく、
ISO9001取得のための活動を推進することができました。

ISO9001取得の過程で実現できた3つのこと


ISO9001取得の活動をはじめてから、思いのほか早いペースで実現できたことは、次の3点でした。

【1】お客様からお預かりしている製品の流れを可視化
 
以前から「作業指示書」による工程管理はおこなっていましたが、正直、いくつかの不備がありました。
中でも最大の不備は、策定されたルールが守られないことにありました。

ISO取得にあたり、作業指示書を全面リニューアルし、あらたな運用ルールを定めました。のみならず決められたルールを守り、仕組みとして機能しているかどうかのチェックをおこないました。

その成果として、「納期」、「塗装仕様」、「施工する上で求められていること」、「施工上の注意点」等々お客様情報の社内共有が促進され、さらにお客様からお預かりしている製品が、現在どういった状態にあるのか、工程間、あるいは事務所と生産現場間においても把握できる仕組みが整いました。

以降、とくに「納期」について「あわてる」ということは、一切なくなりました。
 

【2】不良率の測定と低減目標という名の仕組みづくり
 
そもそもISOがめざしているものは、「不良率ゼロ」ではなく、「不良率をゼロへ近づけるための
仕組みづくり」にこそあります。これに倣って私たちが最初に取り組んだことは、まさにイロハのイ、 

不良という現象を精査し、不良率を確認する
 
ということでした。

事実の確認なくして、原因の追究も改善も、絵空事です。

ISOのおかげで、基本に立ち返ることができ、却ってそれがよかったのでしょう。

いままであたりまえのように口にしていた「不良」、あるいは「クレーム」という言葉の意味を
はっきりと再定義することができ、社内全体で、不良に対する認識を深めていくことができました。

さらにカウントされた不良を、正確に記録に残すように徹底するまで一カ月、不良率の削減目標を立てるまでにはそこから約二カ月の時間を要しましたが、以前の場当たり的な対応は影を潜め、現場では、

事実の確認 → 仮説 → 検証 → 再発防止対策の検討 → 実行

のサイクルが回り始めました。

そして、この活動の中でもうひとつ収穫があったとすれば、

社員の教育と訓練が進められた

という3点目でしょう。
 

【3】社員の教育と訓練が進む
 
さまざまな仕組みが運用される中で、徐々にではありますが、スタッフの意識が
変わってきました。

たしかに当初は、半ば以上強制的ではありましたが、定められたルールが定着し始めると、
やがてそれは習慣になりました。些細なことのようですが一番の習慣は、

記録することができるようになった

という一点です。

プロセスチェック、品質チェック、不良数、不良内容、修正履歴、等々「文字や数字にして、紙に残す」
という習慣が徹底されるようになりました。

こうなればしめたものです。

不良という一現象に、いたずらに惑わされることなく、事実を確認しながら、有効な対策を検討できる
という“下準備”が整うからです。

以上、ISOの認証取得の過程で、または取得以後の活動によって実現された主な3点について
述べてきましたが、なによりもありがたかったのは、

ISOという共通認識をもって、全員が行動できる環境がもたらされたこと

これにつきると言えましょう。
 

1か月約23万円のコスト削減に成功

たとえば、私ども「量産塗装」における一例ですが、それまでの不良率は、

10% → 8% → 7% → 5%

と、少しずつですが減少傾向にありました。ですが、どうしても不良率5%未満の壁を
突破できないでいました。

それが、ISO取得のための活動を開始して以降、四か月後には、おおよそ1%台を維持できる
ようになりました。

月にして6万4千個近くの部品を塗装していますから、それまでの不良率であれば、5千個近い
不具合品に対し、ひとつひとつ修正を施していたことになります。

修正に要していたコストを算出したところ、人件費だけをとってみても月にして23万円近いコストが
削減されました。年間にして276万円。これ、すなわち利益ですから、経済的効果は明らかでしょう。

「すべてISOのおかげか?」ですって?

「100パーセントISOのおかげである」、とは言い切れませんが、ISOに係わる活動をスタート

させなければ、いまもって叶わなかった数字であることは間違いはありません。

末尾ながら、ISOを取得するのはいいけれど、それを維持・更新していくためには、それ相応の
費用がかかるという側面について、私たちの考えを述べ、このページの結びにしたいと思います。

私たちにとって、ISO9001を維持・更新するための費用は「投資」だと思っています。

「投資」である以上、求められるものは投資以上の「リターン」です。

それはお金で換算できるものもあれば、換算できない、たとえば「信頼」や「安心」や「企業としての
判断基準」といった目には見えない資産も含まれるでしょう。

この「リターン」を最大化するために私たちは、これからもお客様の様々なニーズにお応えしながら、
塗装のみならずその他“表面処理”の事業についても果敢に挑戦を続けていきたいと考えています。

ISOとともに・・・・




 
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