量産専用ライン

量産塗装専用ライン

最初は単品・小ロット、いよいよ量産となっても品質、納期、予算を守れる仕組みがあります。

(1)静電塗装ライン

1000個から10000個の粉体塗装、焼付塗装が可能です。
どういった手順で塗装を進めるのか、以下にご説明します。

ご説明することで、量産塗装できる仕組みをよりご理解いただければと思います。


【1】前処理(リン酸亜鉛被膜処理)

塗装の前処理として、業界でも最高峰の「リン酸亜鉛被膜処理」を行います。 専用の前処理ラインによって、施工します。

1000個から上限はおおよそ10000個までの製品を一貫して処理することができます。
当社の塗装前処理については、こちらで詳しく解説しています。

前処理(リン酸亜鉛被膜処理)の様子

【2】トロリーコンベア上のフックにセット

リン酸亜鉛被膜処理が完了したら、トロリーコンベア上のフックに製品を吊るしていきます。 数量にして、1000個から10000個以上の数量を吊るすことができます。 一度、製品を吊るしてしまえば、あとはトロリーコンベアが搬送してくれます。

トロリーコンベア上のフックにセットの様子

【3】レシプロによる自動塗装

搬送中の製品は、通称「レシプロ」といわれている自動塗装機によって塗装されます。 機械で塗装しますので、長時間の安定稼働が可能です。 また、塗装方法は、静電気によって塗料の塗着を促進する静電塗装です。 したがって塗料のつき回りがよく、材料費の低減効果があります。

 

レシブロによる自動塗装の様子
【3’】専任スタッフによる「補正塗装」
尚、製品の形状次第では、品質向上のため、専任の塗装スタッフによる「補正塗装」を工程内に組み入れることもできます。
補正塗装の様子
【4】焼付乾燥
塗装後、トロリーコンベアによって搬送される製品は、焼付乾燥炉の中を通過し、 約30分から40分の間、高温の熱風(120℃から200℃)で焼付乾燥されます。
焼付塗装の様子
【5】脱荷・梱包
焼付乾燥が完了した製品を脱荷し、梱包場へと移動させ、
ご指定の方法で梱包を進めます。 周辺エリアへの配達はもちろん、全国にも発送していますので、輸送中にキズがつかないように、梱包にも細心の注意を払っています。
脱荷・梱包の様子


「数量が増えても、対応できるのだろうか・・・・」
「品質は落ちないだろうか・・・・」
「万が一、不適合品が発生した場合、どのように対処してくれるのだろうか・・・・」
 
そのような不安をお感じの場合は、率直にお問い合わせください。

私ども永和の「量産塗装する仕組み」を使って「できること」「できないこと」をお伝えする中で、
「では、どうしたらできるか」をごいっしょに考えさせていただきます。

尚、対応できる具体的な製品サイズ、重量、数量などは、下記にてご確認ください。



量産専用ラインの1)静電塗装ラインで対応できる仕様

粉体塗装の場合

サイズ

「手の平サイズ」から「600(タテ)×350(ヨコ)×100(奥行)」まで


粉体塗装の対応サイズ

このサイズ単位は[m/m]の範囲内であれば対応できます

重量 ~700g/個
対応できるロット 1000個以上~応相談
対応できる素材の種類 Fe,ADC,ZDC,アルミ,SUS,亜鉛めっき
塗装方式、乾燥方式 静電塗装 トロリーコンベアー(80℃~180℃)
対応可能な粉体塗料

ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、エポポリ樹脂

*ただし、アクリル樹脂は不可
備考

製品を吊すための掛け穴が必要です。

コストバランスをとるため、治具を特注するケースもあります。


溶剤(焼付)塗装の場合

サイズ

「極小5㎜くらい」~「100(タテ)×200(ヨコ)×200(奥行)」まで
*棒状のものは「15φで600」まで


溶剤塗装の対応サイズ


このサイズ単位は[m/m]の範囲内であれば対応できます

重量 ~700g/個
対応できるロット 50~10000 ただしサイズによっては応相談
対応できる素材の種類 Fe,ADC,ZDC,アルミ,SUS,亜鉛めっき
塗装方式、乾燥方式 スラットコンベア-ライン(60℃~180℃)
対応可能な粉体塗料

【上塗】アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
ウレタン樹脂(ただし一液)
【下塗】エポキシ樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、

ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂(ただし一液)
備考

製品と治具に吊ります。

製品の形状によっては、あらたに治具をつくる必要があります。

 
【設備概要】 
塗装方法:静電塗装
搬送方法:トロリーコンベアー
乾燥方法:熱風乾燥

フェンス用金具塗装
量 産   100 x 20 x 30 mm
フェンス用金具の塗装
バイクの部品塗装
量 産 φ10 x 150 x mm (曲げ有)
バイクの部品塗装
冷蔵庫関係の部品塗装
小ロット   200 x 30 x 60 mm
冷蔵庫関係の部品塗装
カーテンレールの塗装
小ロット  3800 x 30 x 30 mm
カーテンレールの塗装

(2)ロータリー塗装

カーテンレールのような4m長尺尺物も500本単位で大量生産できる仕組み

全国でも稀少な塗装設備を利用した塗装方法です。

言葉でご説明するよりも前に、まずは動画でご覧いただいた方がわかりやすいかと思います。

注) 動画上では、比較的小さな部品を塗装していますが、 長さ4m幅0.5mまでの製品でも対応可能です。 とにかく速い! 百聞は一見に如かず。 まずは下記の映像をご覧下さい。


クリックすると、音が出ます。音量にご注意ください。

             

それでは、さきほどご覧いただいた動画の「おさらい」です。
ロータリー塗装の手順は、次の通りです。

【1】着荷する

網の上に塗装する部品を規則正しく並べます。

前処理(リン酸亜鉛被膜処理)の様子

【2】事前に塗装する

人の手によって、本塗装の前に“補正塗装”を施します。

トロリーコンベア上のフックにセットの様子

【3】スラットコンベアに投入する

1分間で1メートルの速度で運行しています。

.
レシブロによる自動塗装の様子
【4】ロータリー塗装を施す
別名「塗装ガンの回転吹きシステム」の下を通過している間に、高速で回転している塗装ガンによって塗装されます。

原理はこうです。

都合4つの塗装ガンが装備された円座が、1分間に22回転
します。
なおかつ、円座に装備されている4つの塗装ガンが、それぞれ1分間に60回転しています。
つまり360度の角度=全方位から、網に載っている製品に対して1分間あたり1320回の吹きつけがおこなわれていることになります。

ちなみに私どものロータリー塗装機では、斜めから吹いても膜厚が均一に塗装できる次世代の塗装ガンを実装しているため、タレ、スケはもちろんのこと、塗りムラが発生することはありません。

あくまでも一例ですが、本システムを使って毎月、某大手メーカー様の製品を塗装をさせて戴いていますが、おかげさまで不良率は1%を堅持しております。
焼付塗装の様子



【5】焼付乾燥させる

全長約10メートルの焼付乾燥炉を通過している間に
130℃~200℃の熱風によって塗料の硬化が促進されます。

脱荷・梱包の様子

【6】脱荷する

焼付乾燥が完了した製品は、網から降ろし梱包へ回ります。

脱荷・梱包の様子


尚、本システムのわかりやすい概略図を下記に掲載していますので、是非ご覧になってください。

 



以上、本システム最大の利点は、「4万8千個の部品」から「4メートルの長尺物500本」をわずか8時間で塗装してしまうというそのスピードにあります。

「時間=お金」ですから、これを人の手による、いわゆる「手吹き塗装」で対応した場合、おそらくコストは2倍以上に膨らむことは間違いありません。

本ロータリー塗装で対応できる具体的な製品サイズ、重量、数量などは、下記にてご確認ください。


ロータリー塗装ラインで対応できる仕様

サイズ

「極小の手の平サイズ」から「400(タテ)×600(ヨコ)×30(奥行)」まで

ロータリーラインで対応できる仕様

このサイズ単位は[m/m]の範囲内であれば対応できます

重量 ~2㎏/個
対応できるロット 「小物2000(大きさによる)」から
「長尺4000㎜ 幅500 20本~500本」まで
対応できる素材の種類 Fe,ADC,ZDC,アルミ,SUS,亜鉛めっき
塗装方式、乾燥方式 熱風乾燥炉(80℃~210℃)
対応可能な粉体塗料

ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、

ウレタン樹脂(ただし一液)、メラミン樹脂
備考

製品をアミの上に乗せ、塗装します。

製品の形状によっては、あらたに治具をつくる必要があります。

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対応できる塗装の種類 焼付塗装全般  粉体塗装全般  自然(常温)乾燥塗装全般
対応できる塗装系

焼付塗装全般

アミノアルキド樹脂 アクリル樹脂 ポリウレタン樹脂
エポキシ樹脂 ポリエステル樹脂 フッ素樹脂


粉体塗装全般

エポキシ樹脂 エポキシポリエステル樹脂 ポリエステル樹脂
(但し、アクリル樹脂は対応できません)


自然(常温)乾燥塗装全般

フタル酸樹脂 ポリウレタン樹脂 フッ素樹脂 アクリルラッカー 硝化綿ラッカー

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